月兎庵田舎暮らし 

 

2012年3月・4月

 

4月30日(日)くもり 「桜前線到着」

東赤谷出身のやぶからすさんのブログを見て、慌てて滝谷へ入りました。 桜開花まで後数日あると思っていましたら、ここ二日間の25℃を越す気温の上昇で桜が満開になっていたのです。 月兎庵の庭の雪もあれほどあったのに南に面した庭はすっかり融けていました。

阿部さんの庭の桜も満開です。

 

福島出身の橘内さんは、滝谷を気に入って頻繁に通って来ています。今日は畑の耕しをがんばっていました。

 

 

蕎麦畑の脇の小川の雪も解け、セリが少し大きくなっていました。

 

 

4月29日(土)快晴 「桜三昧」

福島県の桜の里をカメラを相棒に訪ねてきました。  

 

 

4月23日(月)小雨&曇り 「桜前線北上中」

朝方の雨も上がり、花曇の中、滝谷へ。 新潟の桜もアッと言う間に葉っぱが出始めました。 ほんとうに桜の命は短いものですね。 しかし、桜前線は移動し、滝谷への途中、平野部の米倉集落と大槻集落が昨日は確か五部咲きでしたが、今日は満開を迎えていました。 両集落とも今は梅も満開で、今年は梅と桜がジャストミートして日本昔話のような風景を楽しみながら滝谷へ向かいました。

 

昨日見つけた花が気になって意を決して崖を登りました。 近くで見ると、その花はオオミスミソウでした。 雪割草の原種です。 昔はあちこちで見ることができたそうですが、今では無くなってしまったと聞いていたので嬉しいなんてもんじゃありません。 近くには白も紫も咲いていました。 誰にも採られずに増えていって欲しいと願うばかりです。 なにしろコレクターが多く、交配して新種を作り出せば一株7〜80万もするものもあるくらいですから盗掘が多いらしいです。

足場の悪いところで撮ったので証拠写真のようになってしまいましたが、自分では大満足!現存していることがわかったのですから。 しかし、撮った後が大変。 崖から下る時にトゲトゲの枝を持ち指を負傷して・・・。 右手じゃなかったことだけが幸いでした。

            

                 カタバミ                          サンシュウ

 

4月22日(日)曇りのち小雨 「活動開始」

今日はフキノトウを摘んで知人に届けたいと言うツレアイの要望をきいて滝谷へ入りました。 しかし、雪解けが始まったばかりなので、ツレアイが望んでいる市販されているような姿のフキノトウを探すのは骨が折れることです。 「栽培物と違っていろいろ在るのよ!器量が悪くても自然のモノは味は天下一品!雪を被って出てきたものは味が濃いんだから・・・」と言いながら探していくと子供のアオダイショウが地熱で体を温めていました。 しばらく行くとモグラの通り道が雪解けで現れていました。 どうやら春を待ちわびていた動物たちも活動を始めたようです。 春を待ちわびていたのは動物だけじゃありません。 花たちもあちこちで咲き始めました。 今年はHPの容量を増やしたので花暦を更新しようと思っています。 どれだけの数の花たちに逢えるのか楽しみです。 動物達にもどれだけ会えるのでしょうか?ワクワクします。

 

モグラの通り道。

(穴はよく見かけますが、通り道がこの様な形で見られるのはまれです。モグラは尚更見られません。見つけても既に死んでいるものばかりです。日光に当たると死ぬって本当でしょうか?突き止めたい課題の一つです。)

アオダイショウの子供

大人のアオダイショウは2m近くになり出会うとビックリしますが、いたって臆病者ですから直ぐに逃げていきます。

滝谷集落には沢水を引き込む水路が各戸に巡らされ池が作ってあります。その池では昔は食用の鯉が飼われていて冬のタンパク源にしたそうです。今は観賞用ですが。

そして、その水路に沿って雪解けになるとミズバショウが咲き始めます。月兎庵裏の水路はまだ雪の下。ミズバショウが咲く始めるのはもう暫らく先です。

スミレサイシン

滝谷には様々なスミレが咲きます。 一番先に咲くのがスミレサイシン。

葉っぱを見るとスミレの様ですが、初めて見た花です。次回は崖をよじ登って確かめようと思います。同じ様な白い花も側にありました。

 

4月20日(金)晴れ 「今朝の散歩」

朝食を済ませると早速散歩に出掛けました。 そう気温は高くないのに長袖Tシャツ一枚で大丈夫でした。 今日の散歩コースは村を抜けて牧草地から滝谷山荘脇の滝に寄って、滝谷森林公園を廻って村へ。 一周すると7,8kmぐらいです。 普段新潟では散歩をほとんどしません。 健康の為の散歩は尚更です。 が、滝谷に来るとよく歩きます。 私の場合、散歩ではなく散策だからでしょうか。 山の様子、木々の様子、鳥の様子、花の様子、虫の様子etc・・・観察するほどに発見があり、歩いていて楽しいです。 カメラをお供に歩けば尚更です。 春は山菜も採れますしね。 それにまだまだ知らないことがたくさんあって知りたくてたまりません。

 

朝日に照らされた裏五頭。 牧草地にて。

 

    

      

散歩の途中で摘んだフキノトウでお昼はフキノトウパスタ。ぷ〜んと春の香りが口いっぱいに広がった。

 

滝谷森林公園を管理している滝谷出身の栗原さんから「宣伝してね」と。 キャンプ場はまだ雪で覆われていてクローズだが、バンガローはオープンしている。 バンガローは設備が整っていて料金もリーズナブル。 森林公園のHPはhttp://www.shibata-navi.jp/takitani/ です。 お盆以外はそんなに混みません。 

 

       

エンゴサク                  ミズバショウ

 

滝谷にはカンザクラが一本あります。 12月に花を咲かせていましたが、また再び。     

 

4月19日(木)晴れ 「今年も・・・また」

冬もいいけど春はやはり心ウキウキします。 赤谷集落の田んぼは、すっかり雪が融けていました。 そして今年は雪が多かったぶん、山側はまだ残雪があっても雪解けの側から満を持したように春の花々が咲き始めていました。 お天気につられて川岸まで散策すると、飯豊連峰からの雪解け水で川はゴーゴーと音を立て勢いよく流れています。水音の響きを聞くと今更ながら春が来た!と実感します。

 

 

        

         雪が多かったので5pほどのカタクリ                キクザキイチゲ 

  

  

ショウジョウバカマ

 

春の加治川と棚橋山

 

滝谷に到着するや否や、先日から観察を続けていたカエルの産卵ポイントへ出掛けました。 4日ほど前は雪が融けて5、60センチの水溜りだったのに、今日は2メートル近くの水溜りになっていました。 そして、こともあろうに既に卵は産み付けられていました。 今年こそは産卵シーンを撮るのだ!と意気込んでいたのに・・・今年も先を越されガクッ。 こうなったらしばらく観察をしてみよう。 そうそう、もうツバメが一羽やって来ていました。

 

ヤマアカガエルの卵

 

4月15日(日)快晴 「あと一息かな?」

5日前より雪は少なくなったとは言え、まだまだ。 のんびりしていると作品づくりに支障をきたすので、今日は庭先で作業ができるように玄関前の除雪にちょっぴり精を出し、その後散歩。 融けては冷え、融けては冷えを繰り返しているので雪原はカンジキなしで楽々歩ける。 蕎麦畑近くの小川にセリを摘もうと出掛けたが、まだ小川は雪の下。 花の季節もまだ先だと思っていたら、雪解けの脇でキクザキイチゲが咲いていたのには驚いた。 今年は例年になく花が一斉に咲きそうで忙しくなる予感。

赤谷集落の田んぼは雪がようやく解け始めた。

 

今年の雪の凄さを物語っている管理する人の居ない小屋。今月始めまでは頑張って立っていたのに最後の雪でやられたようだ。

 

     

キクザキイチゲ                     フキノトウ

 

4月13日(金)快晴 「波音を聞きながら」

友人を誘って流木拾いに行ってきました。  先回出掛けた時は風が強く冷たくって早々に引き上げてしまいましたが、今日は温かな日差しに包まれて、波音とヒバリの囀りを聞きながらのんびりした気分で楽しむことができました。 お昼には大きな流木に腰掛けてランチ。 ちょっとしたピクニック気分を味わえるって幸せなことですね。

今年の「あかり」のテーマはスウィング。 楽しくスウィングしようと思っています。

 

 

4月10日(火)快晴 「春めいても」

休暇中の娘をお供に久々に滝谷へ。 快晴のポカポカ陽気でもまだ雪はたっぷりあった。 春一番に産卵するヤマアカガエルの産卵シーンが見られるかもしれないと、毎年卵を産み付けている場所へ行ったが、残雪が多く水溜りもできていなくて空振りに終わった。 今年こそは見とどけたい!

4月半ば近くと言うのに場所によっては身長ほど雪が残っている。 もうさんざん雪掻きをしたと言うのに、雪国暮らしの性か、また雪掻きを始めてしまった。

 

影勝清水より春の飯豊川を望む 

 

今の時期、山歩きは要注意!油断をすると雪を踏み抜き穴へ。

 

4月9日(月)晴れ 「桜満開」

冬の長かった新潟でようやく桜が咲いた。 と言っても外の桜はまだ蕾が固く、開花を迎えるのはしばらく先。 今日満開を迎えたのは、明日の入園式の会場を飾った桜だ。 毎年、卒園式には元気よく送り出したいという気持ちを込めてレンギョを中心に黄色をメインカラーに生け込み、入園式には不安な気持ちを温かく包み込みたいと、桜を中心にピンク色のアレンジにする。

今年はバタバタしている最中に、間違えて一週間早い花の注文を出して、散ってしまわないかとハラハラ。 結果的に満開の桜を生け込むことができホッとした。

 

4月8日(日)ソウル・快晴 「ソウルにて」

東京での出版記念パーティーも無事に終り、久々にNYから娘も帰ってきたので、お互いの疲れを取ろうと安・近・短(安い・近い・短い)の旅に出掛けようと、5年ぶりに、そして私は3度目のソウルを三泊四日で訪れ ました。 ソウルは訪れる度に活気が増し、近代的でチャーミングな街へと変貌を続けていました。 そして20年近く前に始めて訪れた時と大きく違っていたものが、日本語の看板や案内が増え、日本語を話せる人が増えていたこと でした。 以前は老人は日本語を話し、若者は英語が達者だったことが印象的だったが、この度は老いも若きも、市場でさえ日本語が通じたこと には驚かされました。 改めてワールドカップの影響と韓流ブームの凄さを感じたのですが、今後ますますファッションを中心に流行を作り出すのは韓国のような予感さえもし ます。 そして、今回は南北朝鮮の分断線、非武装地帯DMZまで足を伸ばし、改めて南北関係の緊張感も垣間見ました。

建設中のソウル市庁舎

近年建てられるビルは、モダンなデザインの総ガラス張りが多いとか。

 

市内中心部を東西に流れる清渓川。

2005年、暗渠となっていた川を親水河川に整備し、市民の憩いの場になっている清渓川には、4月11日に行なわれる選挙 のポスターが並んでいた。

 

景福宮の正門、光化門。

その国の歴史を勉強してから出掛けると旅が充実したものになると、出掛ける度に思うのだが・・・今回も勉強不足。

 

守門将の交代儀式。

一日6回、光化門広場で交代儀式が行なわれている。

 

広蔵市場のうまいもん通り。

ソウルに来たら市場散策が最高に楽しい。今回始めて訪れた広蔵市場は反物と寝具で有名らしいが、屋台の数も半端じゃなかった。皆美味しそう。この市場では麻の反物が充実。次回はじっくり見て歩きたい。

 

南大門市場の唐辛子屋さん。

ソウルに来る度に必ず訪れる南大門市場は相変わらず大勢の人でごった返していた。20年近く前に訪れた時は小路の飲食店の店先には豚の頭(茹でた物)が並び、いかにも韓国らしかったが、野蛮だということでワールドカップを機に並ばなくなったことは寂しい。

 

明洞のショウウィンドー

明洞は地元の人達や観光客で終日大賑わい。今回驚いたことは、以前よりコスメショップとランジェリーショップ、スタバが多くなっていたこと。

 

夜になるほど賑わう明洞。

コスメショップでは、以前訪れた時はBBクリームが主流あったが、最近の売れ筋はカタツムリや毒ヘビのエキスが入ったパックとか。高麗人参エキスが入ったものはさすがに高価だ。 

 

臨津江(イムジンガン)を渡る京義線の列車

今回の旅で初めて北朝鮮との分断線、非武装地帯を訪れた。臨津江駅近くの自由の橋上でイムジン河の上を雁が飛んでいる姿に、あの名曲イムジン河を思い出し、民間人統制地区内の最北端、ドラサン(都羅山)駅からの列車に遭遇。線路は続いていても南北はいまだ休戦中の為、ソウルからはドラサン駅が終点。

 

民族統一の願いが書かれたリボン

臨津閣には鉄条網が張られ、その下には離れ離れになってしまった家族のことを思う気持ちや民族の統一を願う想いがしたためられたリボンが結ばれていた。

 

 

 

北朝鮮軍が掘った地下第3トンネル

非武装地帯内では撮影が制限され、いたる所に警備兵がいるが、世界各国から多くの観光客が来ていた。

ドラ展望台から北朝鮮を望む

非武装地帯の中にある展望台からは、望遠鏡で北朝鮮の風景や板門店、金日成の銅像が見える。

 

3月31日(土)東京・雨 「書店にて」

前々から行きたかった丸善本店へ。 ここで訪れたいコーナーが2つ。 先ずは写真集コーナーへ。 ほんとうに出版したのか実感がつかめないまま、本屋さんへ行くのがちょっと恥ずかしくて怖くて今日まで来ました。  写真集コーナーへ行くと在りました!「家族」が。 でも、その「家族」は、ちょっとよそよそしく見えました。 自分の手元から離れて別の人格をもったように見えました。 初めての出版とは、こう言う感覚が沸くのかと思いました。 何事も経験ですね。初めての経験って不思議がいっぱいで楽しいものです。 次はどんな経験が待っているのかと思うと、生きてることが楽しくなります。 やっぱり自分は能天気なんでしょうか。

さて、お次は松丸本舗へ。 松丸本舗とは、知の巨人と称されている松岡正剛と丸善が共同プロデュースした書店の中にある本屋さん。 ここにある本は、皆、松岡正剛が読んで、人々に推薦したい本が並んでいると聞きました。 膨大な数です。 政治経済から絵本まで多ジャンルに渡っていました。 本当に読んだのかな?と思いつつ、世の中にはスーパーマンが居るもんだと感心してしまいました。 

久々に東京の書店に立ち寄ったのですが、本が読まれなくなった、本はいずれi padに、と言われている昨今ですが、まだまだ本は健在でした。

 

 

 

3月30日(金)東京 くもり 「出版パーティー in TYO」

二回も出版パーティーをすることに躊躇したが、かねてから写真集に纏めたいと言っていた夢が叶ったのも多くの人達の応援があったからこそ。 そして本を出せる自分に成長できたのも多くの人達に出会えたから。 だから東京でも「ありがとう!!」の感謝のパーティーを開きました。

あかりづくりも撮影も、行なっている時は独り。 それをとりわけ淋しいとは感じませんが、その結果を発表する時に、多くの人達に出会えることは、この上なく嬉しく、次のパワーになっていきます。 今日も感謝の気持ちを伝えたくって皆さんに集まって頂いたのですが、またまたパワーを頂きました。 こんな至福の時間が持てるならば死ぬまで創作活動を続けていきたいと改めて強く思いました。 また皆さんの笑顔に出会いたいのでガンバリます! あー、 その前に痩せなくっちゃ。 健康管理の為にネ・・・できるかなぁ・・・。

ご出席頂いた皆様、ありがとうございました。

 

3月25日(日)くもり・晴れ・雪 「無料アスレチックジム」

まもなく4月だというのに庭には2メートル近く雪が残っている。 自然に任せていては何時になっても蔓煮ができないと、今日は雪掻きを頑張ることにした。 春の雪掻きは薄着をしても直ぐに汗が噴き出てくる。 雪はザラメ雪になっているから側溝を流れる沢水の水音をBGMにスイスイと捗る。 太陽が雲間から顔を覗かせると眩しいほどの銀世界が広がり、心も晴れ晴れ。 美味しい空気を胸いっぱいに吸い込んで汗をかく爽快感を味わう度に、あー幸せ!最高のアスレチックジムだ! それも無料の。 と、心で叫ぶ。。。 しかし、この無料アスレチックジム、効き目は腰と手首だけ。 やり過ぎると痛めます。

 

    

 

3月23日(金)くもりのち雨 「二人の卒業式」

今日は赤谷小学校の卒業式に出掛けてきました。 今日の卒業生は、櫻井渓人君と森洸樹君の二人。 赤谷小学校は赤谷集落、滝谷集落、滝谷新田集落の三集落の子供たちが通っています。(滝谷は今は通学する子はいなくなりました。) 三集落とも国からは限界集落と呼ばれているように、子供達も少なく、赤谷小学校の今年度の在校生は11人でした。 このようなことを言うと、過疎地の小学校は、さぞや淋しいだろうと想像されるかもわかりませんが、生徒も先生も一つの家族の様で、いつお邪魔しても温かな空気が充満しています。

このような環境で育った子供たちは、人の心に届く言葉を持っています。 何よりの財産だと思います。 宝です。 今日も在校生が卒業生に、卒業生が在校生に贈っていた言葉は、会場にいる皆の心に響き、在校生も泣いていました。 卒業生も泣いていました。 父兄も来賓も。 先生たちは口を一文字に結んで我慢していました。 そして私もファインダーを覗きながらもらい泣きしてしまいました。

まだ雪が解けない山間地の小さな小学校。 大きな体育館を紅白の幕で間仕切りしても余りある小さな卒業式でしたが、春の空気と同じ温かな空気に包まれていました。  理想の教育現場は、この様な赤谷小学校のことを言うのだと、訪れる度に思います。  

 

 

卒業生の二人を囲んで在校生、先生、父兄、地域の人たち。 笑顔がステキ!!

 

 

3月21日(水)晴れ 「今日は、ぼた餅の日!」

天気予報は大きな雪だるまが出ていたのに、川面がキラキラ輝く良いお天気になった。 やっぱり私は晴れ女だ!と自画自賛。 今日は私の誕生日。 いつも晴れていた記憶がある。 今朝一番に免許証の書き換えに行き、帰りにぼた餅を買って友人宅へ寄った。

春の彼岸の中日生まれの私は、生まれてこの方バースデーケーキを食べたことがない。 子供の時は、誕生日プレゼントなるものは、もらったことはない。 そんな時代でもあったのだろうが、親にとっては子供の誕生日を祝う前にご先祖様の供養が先ず先だったのだろう。 だから、いつも誕生日の朝は、目覚めると山のようにぼた餅が作ってあって、それをお重に詰めて墓参りに出掛けた。 寺に着くと沈丁花の良い香りが漂い、あ〜春が来た!誕生日を迎えた!と独りウキウキした記憶が残っている。

自分の誕生日の思い出の大切なキーワードが「ぼた餅」と「沈丁花」の香りなのに、新潟に来てからは誕生日と沈丁花が気候の違いで合致しない。 その上、この頃は「ぼた餅」ではなく「おはぎ」として売られているから面白くなく、ただなんとなく誕生日を迎えることになった。 しかし、最近フェースブックを始めたら、今日、多くの人達から誕生日メッセージが入ってきた。 幾つになっても「おめでとう」と言われるのは嬉しいネ。 これからは益々かもしれない。 だって何時どうなるか分からないから。 そうだ!滝谷のばっちゃん、じっちゃんのお誕生日リストを作ろう!

しかし、ほんのちょい前までは、春のお彼岸は牡丹の花に似せているところから「ぼた餅」。秋のお彼岸は萩の花に似せているから「おはぎ」と呼び分けていたのに、いつの間にかアッチの菓子屋、コッチの菓子屋でも「おはぎ」と大きな字で書いて売っている。 言葉には季節感が大切だ!と、独り息巻いても多勢に無勢だけど、今日は「ぼた餅」の日!

 

  

 

3月20日(火)雪 「再び雪桜が咲いて」

またしても冬に逆戻りしたかのように朝からシンシンと雪が降り続いている。 山の木々は桜が咲いたように春の淡雪を枝に付けていた。 しかし、もう村人たちの雪掻きの姿はあまり見かけない。 屋根に積もった雪が軒先に滑り落ちて繋がっていても、もうその雪が凍ってひさしを傷める心配がなくなったのか、すでに雪掻きに疲れ切っているのか。 私も雪掻きの手を休めて、過ぎ行く冬に「さようなら」を告げるために山歩きを楽しんだ。

 

 

3月16日(金)晴れ 「雪解けのころは」

春の陽気に誘われて東赤谷駅跡まで車を走らせると、いつの間にか滝谷森林公園までの道が開いていた。 雪解けの頃になると、冬の間雪で塞がれていた道が開き始める。 滝谷にも春が来た。 それにしても今年は雪が多かったなぁ。 新潟県の積雪量を調べると4番目に多かったので、やはり滝谷は豪雪地帯なのだ。

 

 

村の中をカンジキを履いて散歩に出掛けるとアチコチの屋敷内の木が伐採され、洗濯物は外に干されていた。 この二つの風景も春先の風物詩。 雪が残っている内に木を伐採するのは大地を痛めない先人の知恵だ。 この風景を見る度に、自然の営みに身を寄せて暮らしていた人々の心根の優しさが伝わって、今の自分たちの暮らしに疑問符が付くばかり。 当てにしていたフキノトウは2個収穫。 フキノトウの佃煮づくりは、しばらくお預け。

 

  

 

3月10日(土)みぞれ 「原油高騰と円安影響」

昨年の秋に灯油タンクを満タンにしておいたが、ついに空になった。 即、電話をして配達してもらった。 すると昨年の秋に比べ料金が跳ね上がっていて、こんな山奥にまで世界経済が影響していることを今更ながらしみじみ感じた。 ストーブを片付ける6月中頃まではまだしばらく灯油のお世話になる。 急にサイフの紐を締めるゲンキンな私。 ヘヘヘ。

 

 

3月8日(木)薄曇 「雪が解け始めて」

天気予報によれば曇りのち晴れ。 7月に新潟絵屋で行なう写真展「花戯れ」の作品づくりのラストチャンスだと思い出掛けたが、あいにくの薄曇。 雪はどんどん解け始め、雪原のアチラコチラでは亀裂が入り、空気中のゴミやホコリが雪面に付着していた。 当然モチベーションは上がらない。 それでも粘って数点撮ってみたものの頭をかしげるものばかり。 ふと小川に目を向けると、もうフキノトウが顔を見せていた。 今シーズンの「花戯れ」撮影は、今日で終了。 ほっと一息ついたけど、来週からはフキノトウ摘みにまた忙しくなりそー。 ふぅ。

 

  

 

3月4日(日)快晴 「ようやく開通」

春の光が雪面に反射して眩しいほどの朝、杉原さんの小屋(小屋と言っても最近の建売住宅より立派)を借りているキチナイさんがスコップとスノーダンプ持参でやって来た。 先日ご馳走になったお返しとのこと。 ラッキー!ありがたやと、お言葉に甘えることにした。 天から降りてきたような援軍を得たからには、私は心置きなく撮影ができる。 さっそく雪掻きはツレアイとキチナイさんに任せることにして、私は「花戯れ」撮影に出掛けた。 

撮影を終え帰ってみると映画「十戒」じゃないけれど、さっきまで雪で塞がれていた玄関までのアプローチがパッカーンと開いていた。 「十戒」では海が割れたけど、滝谷では雪。 さっそく私はモーゼになった気分で庵の中へ。

人には優しくするもんですね。 今日も冷蔵庫の中を引っ掻き回し、ありモノで昼食をつくり、「これに懲りずに、またいらして下さい」とお見送り。 今の時期、雪は凍みて氷のように硬くなっている。 なのでこの時期の除雪は「雪割り」と言う。 鉄製の重いスコップに全体重をかけて雪を割っていく。 さぞや大変だっただろうなぁ。

 

3月1日(木)晴れ 「芽吹き」

凍み渡りが楽しめるかと思ったけど、朝から気温が上がりカンジキを履いてもズボズボと潜ってしまい歩きづらい中、重いカメラバッグを背負い、これまた重い花桶を抱えて雪原を歩くから益々。 今日の撮影は筋トレみたい。 雪掻きに明け暮れていたらもう3月。 撮影中ネコヤナギの芽吹きを見つけると、「花戯れ」撮影も後わずかな時間しかないことに気付かされて焦ってしまう。 が・・・焦っていい作品が撮れる訳もない。 遊ぶんだ!戯れろ!と念仏のように自分に言い聞かせていた。

 

 

 

 

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